鍼灸治療
肩の痛みにもいろいろあります。
肩の痛み。
それは五十肩ではないかもしれません。
当院に来院されるトレーニーの皆様で一番多いのが「上腕二頭筋長頭腱炎」です。
※鍼灸院にもいろいろな院があります。特に肩の治療については複雑な構造と多数の筋肉が関与する部位であり痛みの原因の部位特定が難しく、実際に自分もトレーニングを行ったりアスリート経験のある鍼灸師に診てもらうのが良いと思います。
当院のように美容鍼灸をフロントにしている院で、肩の治療に自信を持っている院は稀です。
(ちなみに院長は、野球、サッカー、テニス、ウェイトトレーニングの経験があります)
上腕ニ頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)とは、腕の骨と力こぶの上腕二頭筋の腱がぶつかって痛みだす症状です。
・アームカール(負荷をかけて肘を曲げる)
・ダンベルフライ(後ろに手をのばしたりする)
・ベンチプレス(胸を大きく開くことで)
腕の骨、上腕二頭筋の腱がぶつかり、肩の前に痛みを感じます。
こんな時は、即時トレーニングを中止して休めて当院にご相談を。
放置すると治癒が遅くなり長引いて、いつまでたっても痛みが治らない場合もあります。
上腕ニ頭筋長頭腱炎の症状は、肩の動作時の痛みです。
痛みの重症度合により、夜寝る前の痛みがつよく出たり、かるく触れただけで痛みがでるようになります。
人により痛み方が違いますが、上腕二頭筋長頭腱炎の痛み方はおもに5つのパターンがあります。
いちばん多い上腕二頭筋長頭腱炎の痛み方です。
1つ目は、肩の前に痛みがでるパターンです。一番多い症状でベンチプレスを上げたときなど、動いたときのみ痛みが出るのが特徴です。
重症になると、動かさなくても痛みを感じるようになります。
このパターンは上腕二頭筋だけの問題のため、鍼灸によって早い回復が期待できます。
上腕二頭筋長頭腱炎が悪くなっている痛み方です。
2つ目は、肩から力こぶ全体が痛くなるパターンです。
痛みをかんじた当初は肩の前側だったのが徐々に広がり、力こぶまで鈍痛、引きつりを感じるようになります。①の悪化したパターンです。
動いたときのみ痛みを感じやすく、スポーツを頻繁にやっている方に多いです。こちらも鍼灸は非常に有効です。
上腕二頭筋長頭腱炎のさらに悪化したパターンです
3つ目は、肩の前から手首まで痛むパターンです。
また、他の症状が併発している可能性があります。
上腕二頭筋長頭腱炎と短頭腱炎のダブルクラッシュ
4つ目は上腕二頭筋の長頭炎と短頭炎がいっしょに発症した状態です。
ハードな筋力トレーニングを積極的にやっている方に多いです。
整形外科のリハビリでは対応できないケースです。
長頭炎が悪化することで短頭も固くなり、症状がでます。この状態でも、上腕二頭筋の単体の問題のため、鍼灸で比較的早期の回復が可能です。
五十肩と間違えられやすい上腕二頭筋長頭腱炎
5つ目は、肩の前側だけでなく、後ろ側も痛むパターンです。
肩の可動できる範囲が少なく、痛みも非常に強いです。五十肩と混同されることも多いです。
ギックリ腰とは急性腰痛ともいいます。
ドイツでは魔女の一撃ともいわれています。
実際の利用者様をみると、寒暖差が大きい時期、季節の変わり目に多く来院されます。
ぎっくり腰の痛み方5種類
・お辞儀ができないタイプ
・腰が反れないタイプ
・何もしなくても痛いタイプ
・腰の付け根だけ異常に痛いタイプ
・背中に激痛があるタイプ【背中ギックリ腰】
☆よくある二次障害
※ギックリ腰を1ヶ月放置して起きる坐骨神経痛
※ぎっくり腰が繰り返した後で起きるギックリ首
このようにギックリ腰ひとつとっても、痛み方と二次症状はさまざまある。
ギックリ腰の原因は4種類ある
整形外科ではレントゲンで判断されますが、鵜呑みにはできません。
鵜呑みにできない理由は、レントゲンに問題があろうがなかろうが湿布と痛み止めしかないからです。
こちらではギックリ腰の原因について詳しく解説していきます。
■ お尻ぎっくり腰【仙腸関節・上殿部神経障害】
お尻ぎっくり腰は、仙骨の脇に痛みが出ます。
○考えられる原因
仙腸関節の軸ズレ、炎症
上殿皮神経の興奮
仙骨の異常により周辺の神経が興奮します。
お尻、腰の筋肉も反射的に固くなり、慢性的な腰の痛み、坐骨神経痛を感じるようになります。
実際、坐骨神経痛の7割はぎっくり腰経験者です。
■腰椎ギックリ腰【椎間関節性腰痛】
腰椎ぎっくり腰は、腰の付け根のみ痛みを感じます。
☆痛みを感じやすいポイント
ヤコビー線(第4、5腰椎の間を通る線)
仙骨の上
腰椎の椎間関節が原因です。
具体的には、椎間関節の近くにある脊髄神経後枝の興奮です。
こちらはトリガーポイント鍼灸がよく効きます。
■内臓ぎっくり腰【腎臓結石】
内臓が原因のことが多いです。主に腎臓からのギックリ腰が多く、つづいて胃、小腸、大腸が原因で起きることがあります。
☆内臓痛の特徴
なにをしてても同じ痛みを感じる
極端な悪化がない
鍼灸を受けても、痛みが変わらない
内臓によるギックリ腰は鍼灸では効きません。
病院で適切な処置をおすすめします。
■背中ぎっくり腰【脊柱起立筋のこり】
背中ギックリ腰の特徴は、腰より背中が痛みます。
☆背中ぎっくり腰の原因
脊柱起立筋のこり
腰方形筋のこり
内臓の炎症【胃・膵臓】
大抵、背中の筋肉が原因であることが多く、鍼灸を行うとすぐ良くなる特徴があります。
ギックリ腰の自己対処法はとにかく冷やす!
冷やすことで、腰の神経を麻痺させます。
麻痺させることで、ギックリ腰の激しい痛みを落ち着かせることができます。
決して、揉んだり、ストレッチしないで下さい。
ギックリ腰をマッサージしてすることで、ギックリ腰がクセになります。
(腰の冷やし方)
氷嚢を作って、腰に直接置いて冷してください。
氷嚢で冷やすことで、神経を麻痺させ、痛みの軽減を図ります。
☆氷嚢の作り方
ビニール袋に氷を詰める。
破けないようにビニール袋は2重にすることをお勧めします。
氷を半分ほど入れたら、封をして腰に置いてください。
痛みが引くまで置きましょう。
ギックリ腰は深層筋の鍼灸が効果的!
ぎっくり腰の原因は、3つあります。
1、筋肉
2、内臓
3、腰椎の関節軸の変調
当院は深層筋専用の鍼を使って、ぎっくり腰の早期回復を行っております。
足の長さの高低差、普段のカラダのクセによって腰の筋肉が固まるため、筋バランスでカラダの姿勢と位置を正常化させます。
ぎっくり腰の鍼灸で一番大事なポイントは、痛みの原因を正確に判断することです。
ギックリ腰は、【施術者の能力のバロメーター】ともいわれ、通常1~3回で痛みは無くなります。
また、ぎっくり腰は癖になるといわれていますが、当院で対応した利用者様で定期的なメンテナンス(2週〜月イチ程度)に通われている方の中で、ぎっくり腰を再発した方はおりません。
ぜひご参考下さいませ!